EXPERIMENT 01 — 2026.09.09

画像をつないで、
長いLPは
作れるか。

条件を整えれば、実用的な見た目までつなげられる。
前の画像の端を次のキャンバスに置き、境界も含めて編集する。6セクションを生成し、1枚の縦長画像に合成しました。

「似た画像を並べる」だけでは、つながらない。成功例・失敗例・残った限界を、実画像で確認できます。

7,616 px完成画像の高さ / 幅1,024px
6 × 22系統の長尺合成
10 境界全接続部を拡大確認
架空のフレグランスブランドNAGI。森の時間を、暮らしに。FICTIONAL BRAND / NAGI
WHAT WE FOUND

鍵はモデル名より、境界の渡し方。

01

画像全体の参照では、位置が合わない

Sunburstでも、前の画像を丸ごと参照させるだけでは布・線・影が再配置されました。デザインの雰囲気が揃っても、接続位置は別問題です。

02

端を実配置して、境界を生成する

前セクションの下320pxを次の画像の上に置き、残りを編集。Sunburstでは初回から自然な布のつながりと日本語を生成できました。

03

合成後の品質チェックが必要

端がよく似ていても、そのすぐ下に切り替わり線が残ることがあります。内蔵imagegenの初回はこの問題があり、2回の局所修正で改善しました。

今回の推奨:Sunburstの「配置済みの重なり領域+マスク編集」を起点に、接続領域を検査し、必要な箇所だけ再生成する。大量生成の前に、この検査工程を標準化する価値があります。
LOOK AT THE BOUNDARY

どこが変わったか、
境界を見比べる。

同じヒーローから次セクションへ。左は独立生成の直結、右は各方式の重なり合成です。生成画像の内部に残る切れ目も見える範囲を表示しています。画像を押すと原寸で開きます。

比較基準:Sunburstで別生成した画像をそのまま直結した境界
独立生成 → 直結色調・布の向き・銅線の位置が一致しない。
Sunburstの配置とマスク編集で生成し重なり合成した境界
Sunburst / 配置+マスク生成した重なり領域から接続位置を選んで合成。

方式参照領域の差 MAE ↓観察した結果

MAE:前画像の下320pxと出力の上320pxを対応させ、そのうち上160pxのRGB絶対差を平均。0〜255、低いほど一致。高周波ノイズの影響を抑えるため測定時だけ半径2pxで平滑化。完成画像はぼかしていません。知覚的な品質点数・成功確率ではありません。

THE LONG CANVAS

6セクションを、1枚に。

布・植物の影・細い銅線を共通モチーフに、昼の森から夜の暮らしへ。完成画像は1,024 × 7,616 px。表示も1枚の画像なので、CSSの帯やグラデーションによる継ぎ目隠しはありません。

LPだけを開く ↗
NAGIの6セクション。森の時間を暮らしに、深呼吸したくなる余白、ひのきとゆず、夜のひと呼吸、景色になるボトル、森の時間をあなたの部屋に。

枠内をスクロールできます。両版とも先頭は内蔵imagegenで作った共通ヒーロー。Sunburst版はセクション2〜6をAPIで生成。接続位置の表示は合成経路の中央位置の目安です。

全接続部の拡大画像

MODELS & EXECUTION

使ったものと、確認できた範囲。

経路実際に指定したモデル今回の観察初回編集の実測時間
内蔵imagegenツールが内部モデル名を返さない6セクション。最初の境界のみ2回修正。正確なモデル名は断定しない。約56秒 ※ツール全体
OpenAI Image APIgpt-image-2.5-sunburst / high独立生成・全体参照・配置+マスクを比較。5回連続編集で長尺化。42.6秒
OpenAI Image APIgpt-image-2.5-flare / high同じガイド・マスクで接続部を1回検証。日本語と布の接続は良好。23.4秒
Cloudflare Workers AI@cf/black-forest-labs/flux-2-klein-9b独立生成・参照編集・修正を実行。参照編集の日本語と内部境界が不合格。4.58秒

各時間はこの1試行の値であり、一般的な速度順位ではありません。OpenAIは1,024×1,536 PNG、Cloudflareは同サイズのJPEG、参照は331×496に縮小・seed 42。品質設定・参照解像度・出力形式・プロンプトが異なるため、公平なモデル性能ベンチマークではありません。Flareも混同を避けて別途実行しました。

再生成のばらつき

Sunburstの同条件再生成を確認中。

小標本の制作実験。数百枚の一括生成、並列時の制限、長時間運用の成功率までは測っていません。

費用の扱い

内蔵ツールとCLIがこの実行で返した情報からは、OpenAIの実消費トークン・確定請求額を取得できませんでした。枚数だけから金額を断定していません。

公式のSunburst画像出力単価は100万トークンあたり30ドル。Cloudflareの従量単価は末尾の公式資料を参照。ホスティングの請求額も未照合です。

REPRODUCIBLE WORKFLOW

再現するときの手順。

先に全体構成と接続モチーフを決める

今回は6節。布、影、銅線、光の方向、色を固定。文字や商品が接続範囲をまたがないようにします。淡い背景だけでなく、線と布目のある難しい境界も使いました。

前画像の下320pxを、次の上320pxに実際に貼る

出力サイズは1,024×1,536。未生成部は灰色。単に「続きを作って」と依頼せず、守る位置と編集する範囲を画像そのもので指定します。

境界をまたぐ範囲も含めて生成する

Sunburstは最初の接続で上256px、以降は上192pxを不透明マスクで保護し、残りを編集。マスクは厳密なピクセル固定ではないため出力も比較します。内蔵ツールでは指示文で保持範囲を指定しました。

重なり内の一致しやすい経路で合成する

上32〜160pxの範囲で画素差が小さい切断経路を選び、前後の画像を二値で接続。経路は隣接列で最大2pxだけ上下します。透明度によるぼかし、色補正、拡大・変形は使っていません。

継ぎ目・内部境界・文字・全体を検査する

数値と原寸拡大に加え、PCとスマートフォン幅で表示を確認。画像としてはつながっても、布の反復、行間や文字サイズの揺れ、細い線の終わり方は編集判断として残ります。

実行プロンプト・測定値・再現資料をダウンロード

実行プロンプト集(JSON) / 生の測定値(JSON) / 生成物と実行記録(JSON) / 検証レポート(Markdown)

QUALITY GATE

できたことと、まだ保証できないこと。

今回確認したこと

  • 異なる内容の6節を2系統で長尺化し、単一画像として保存。
  • 各系統5か所、合計10か所の接続部を拡大して検査。
  • 採用画像の日本語見出しとブランド表記を目視確認。
  • Cloudflare上で実生成とレポートの静的公開を実施。
  • PC・スマートフォン幅で表示と操作を検証。

実用化前に追加で検証すること

  • 数百枚規模の成功率、再生成回数、費用・待ち時間。
  • 布や植物以外の、人物・建物・幾何学模様の難しい接続。
  • 細かな注記、価格、規約、商品仕様など文字の正確性。
  • 実案件でのCTA・フォーム・SEO・画像容量の最適化。
これは架空ブランドのビジュアル接続実験です。販売LPとしての訴求・導線・コンバージョンは検証していません。また旧モデルとの同条件比較をしていないため、「2.5で初めて可能になった」「従来比で何倍改善」とは結論づけません。完成画像にも原寸では微細な布目の位相差やモチーフの反復が残り、完全なピクセル一致は保証しません。
PRIMARY SOURCES

仕様の確認に使った公式資料。

仕様確認日:2026年9月9日。記載した所見・数値はこの実験の観察結果で、モデル全般の性能評価ではありません。